人工甘味料と合成甘味料の違い、危険性

 

糖質制限中の甘味料には人工甘味料が重宝しますが、「人工甘味料は身体に良くない!」という意見もよく目にします。
まあ合成甘味料がそう言われるならまだ分からなくもないのですが、人工甘味料全部が危険というわけでもないような?
もしかしたら人工甘味料と合成甘味料を混同してない?と思ったり。

そこで今回は、「人工甘味料と合成甘味料の違い」「甘味料の種類」について説明したいと思います。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

人工甘味料の種類、区分け

下の図をご覧ください↓

 

人工甘味料には「糖アルコール」と「合成甘味料」があります。

 

糖アルコールは、元々自然界に存在している甘み成分を、人工的に作り出したものです。
いくら自然界に存在している成分と同じとはいっても、人工的に作られたことには変わりないので、人工甘味料と呼ばれます。

合成甘味料は、自然には存在しない成分を作った化合物です。
こちらが世間で「危険」と言われている甘味料でしょう。

 

人工甘味料の危険性

糖アルコールの危険性

大量に摂取すると、体質によってはお腹が緩くなったり浸透圧性下痢を引き起こすことがあります。
一過性のものなのでそれほど心配するようなことではないのですが、過剰摂取には注意が必要です。

糖アルコールの種類によって「どのくらい摂取するとお腹を壊しやすくなる」という基準が違いますので、購入する場合は各商品の注意事項を確認することをお勧めします。
エリスリトールはわりとその症状が出にくいようですが、ほとんどの商品に「1日40gまで」というような注意書きがありますね。

ただ、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)によると、「糖アルコールは安全性はばっちりなので、よほど大量摂取しない限りは特に上限決めなくてもいいんじゃないかな(超意訳)」という感じですw

 

人によってはアレルギーなどもありますし、持病や薬との相性が悪いということもありますから100%副作用が起きないとは言えませんがそれは他のどの食品に関してもそうですし、糖アルコールに関しては大量摂取でもしない限り(多くの人にとって)今のところ重大な毒性を持っているような話は見当たりません。

 

合成甘味料の危険性

合成甘味料の危険性に関しては、けっこう怖い話がたくさん出てきますね^^;
各種合成甘味料によって危険性の内容は違うのですが、全部まとめて書き出しちゃいます。

 

  • 糖尿病になりやすい
  • 発がん性
  • うつ病誘発
  • 頭痛
  • 腎疾患
  • 肝疾患
  • 心疾患
  • 認知症
  • 不眠症
  • 不妊
  • 胃酸過多
  • 緩下作用(下痢)
  • 肥満

ね、怖いでしょう・・・💦

 

ただ、これらはハッキリした確証がないんですよね。
たくさんの実験は行われているのですが、実験方法が偏っていたり、否定的なエビデンスが多く存在したりなど。
逆にいえば「絶対そんなことありえない」という確証もなく。

なので気になる人は「アスパルテーム」「サッカリン」「スクラロース」などのキーワードに「危険性」のキーワードをプラスして検索してみてください。
多分ほとんどの情報が「~~と言われている」「危険性があると指摘されている」など、もやもやした言い回しになっていると思いますw

 

私も合成甘味料は使っている

私自身は大量摂取することはないため、合成甘味料も適度に使っています。
安いし血糖値上げないしカロリー低いし、血糖値管理には便利ですからねw

 

上で挙げた各項目(危険性の一覧)について、私自身の話。
少なくとも糖尿病は悪化してないし、食欲旺盛になるわけでもなく体重も増えていません。
緩下作用なんてちっともなく、便秘症の私はむしろお腹下したいくらい。
腎機能は元々悪いのですが悪化はしておらず、肝機能はずっと正常なままです。
高血糖の時は頻繁に頭痛が起きていましたが、血糖値が正常になってからはほぼありません。
不妊は・・・、もうこの歳なのでわかりようがありませんね^^;

 

個人的には、血糖値を正常に保つことが一番身体を快適にしてくれると思っています(糖尿病患者視点)。
だからといって合成甘味料の大量摂取は怖いけれど、
・安くて手軽な合成甘味料
・高いけど安全性のある糖アルコール(専らエリスリトール)
・腸活に役立つオリゴ糖
などを場面によって使い分けています。

そして、血糖値が急激に上がりやすい砂糖・ハチミツはほぼ使いません。

 

 

本当にそこまで危険かどうかは・・・

昔は「チクロ」という人工甘味料が市場に多く出回っていて、昭和半ばまでは人工甘味料=チクロの時代だったそう。
そのうちチクロには発がん性の疑いが出て、日本では昭和44年に使用禁止になりました。
使用禁止の前年には世間で大騒ぎになり国が禁止にするくらいですから、当時の人からしてみたら「人工甘味料=発がん物質」くらいの怖い印象が残ったことでしょう。

ただそのチクロですら今となっては「摂取は上限以内なら問題ない」とされ、世界中にはチクロを禁止にしていない国もたくさんあります。
日本では他の人工甘味料が主流になっていて、いまさら悪いイメージのつきすぎたチクロを使うメーカーもないので、国は再調査はしないまま、禁止のままですが。

 

魚の焦げも、昔は発がん性があるから食べない方がいいと言われていましたよねw
でも実際、発がん性物質は含まれてはいるものの、普通じゃあり得ないような食べ方(毎食茶碗山盛りの焦げとか)を何十年も続けない限りは「焦げが原因でがんになる」というわけではないそうで。

 

そんな感じで、近年よく見かけるアスパルテームやスクラロースについても、「一切口にしない」というほど制限しなきゃいけないものなのかなぁ?という疑問は残ります。

ただ仮に身体に影響を及ぼさなかったとしても気持ち的な問題もありますし、絶対に安全という保障もないですし、どうしても気になる人は、やはり食べないにこしたことはないと思います!
危険性を指摘する研究者がいる限りは素人には分からないことですし、自己責任の範疇ですもんね。

そしてもし周りに妊婦さんがいたとしたら、摂取はやめるように言うと思います。
妊婦が摂取した人工甘味料の成分は胎児にも影響を与える説がありますし、それが本当ならもちろんダメですが、嘘だったとしても現時点で嘘だと確定しているわけじゃないですから><

 

内閣省食品安全委員会の情報

米国食品医薬品庁(FDA)は5月19日、髙甘味度甘味料に関するQ&Aを発表した。概要は以下のとおり。

Q3:認可済み製品の種類は?
A3:FDAが食品添加物として認可した髙甘味度甘味料は次の6種。サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム(Ace-K)、スクラロース、ネオテーム、アドバンテーム。

「米国食品医薬品庁(FDA)、髙甘味度甘味料に関するQ&Aを発表」より一部抜粋

 

まとめ

 

今回の記事のポイント・「人工甘味料」には「糖アルコール」と「合成甘味料」の2種類がある
・「糖アルコール」は自然界にある甘味成分を人工的に製造
・「合成甘味料」は自然界に無い甘味成分を人工的に製造
・危険性を問われているのはほとんどが「合成甘味料」
・でも危険性に関して、否定的なエビデンスも多い現状
・素人にはわかりようがないので結局は自己責任><

コメント

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました